中森明菜 応援メッセージ掲示板

1708631


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「Siesta〜恋のままで〜」の曲は 不遇の扱いを受けている - 東 恭彦Mail (男性)

2022/09/27 (Tue) 10:54:06

●前口上
明菜 Twitter開設&新たな個人事務所「HZ VILLAGE」を設立と云うような
メッセージがあり 嬉しい限り。
そこで 私も久しぶりに以下のレビューを書き綴ることにしました。
「Siesta〜恋のままで〜」は 初めてのレビューです。
【[Siesta〜恋のままで〜作詞 アディア/作曲 ジャスティン]レビュー】
~「Siesta〜恋のままで〜」の曲は 不遇の扱いを受けている~
▼歌詞

風が吹いたわ あなたのかほり
その温度さえ 感じられるほど
言葉にすれば 壊れてくような
曖昧な距離 確かめる気もない

ひとときの Siesta
迷い込む deadend
人は言うけど 流す涙も無い
永遠なんて 無いことくらい
分かってるから 問いかけたりしないで

Come on to me Climb the top with me amor
ここに来て ただこのまま
Stay with me till the time reveal us all
このままで 恋のままで
Till the dawn we'll be tasting love we share
この場所で その感じで
Come on to me Climb the top with me amor

明けない夜が そこに無いように
見えてくる Sunrise
近づく終焉
足りないものは 何にも無いわ
ただ最後の dance
刻み込みたいだけ

Come on to me Climb the top with me amor
ここに来て ただこのまま
Stay with me till the time reveal us all
このままで 恋のままで
Till the dawn we'll be tasting love we share
この場所で その感じで
Come on to me Climb the top with me amor

限りある時 限りある今
永遠を誓う必要などないから
それでもまだ 続いてくもの
Just sleep in the night

Come on to me Climb the top with me amor
Stay with me till the time reveal us all
Till the dawn we'll be tasting love we share
Come on to me Climb the top with me amor

Come on to me Climb the top with me amor
ここに来て ただこのまま
Stay with me till the time reveal us all
このままで 恋のままで
Till the dawn we'll be tasting love we share
この場所で その感じで
Come on to me Climb the top with me amor

Come on to me Climb the top with me amor
ここに来て ただこのまま
Stay with me till the time reveal us all
このままで 恋のままで
Till the dawn we'll be tasting love we share
この場所で その感じで
Come on to me Climb the top with me amor

▼レビュー
まるで、ミュージカルのステージ。
スパニッシュ▪ギターのソロ演奏が、繊細さ、優雅さ、そして情熱を表現。
その演奏に溶け込むように
明菜の声が
〈耳元で優しく聞こえる感じ〉で伝わって来て
けれども
芯のある歌唱が乗っかって
さらに情熱的な作品へと高められています。
語り掛けるような歌い方を通して
心の底から溢れ出る気持ちが
巧みに表現された歌唱になっています。

明菜のスペイン▪プロジェクトは
明菜の芸の幅を広げた大成功プロジェクトだと思つています。
とにかく、明菜が明るく、躍動的で、はつらつとしているので、
明菜の細身の体と長い髪が躍動している風景は、
そのひとつひとつが、まるで、軽やかに舞う蝶のようです。
「Siesta〜恋のままで〜」……
この曲は 
不遇の扱いを受けている。
この曲は 
「THE HEAT~MUSICA FIESTA~」のシングルのB面としてしか
音盤が無いのです。
Musica Fiesta Tour 2002ーでは
衣装も踊りも、あれほどしっかりとしたものを用意して
見る者を魅了したというのに…

「Siesta〜恋のままで〜」は
とても落ち着いた大人の女性の悲哀がにじんでいるのですが、
最後の別れのシーンで
手を差し伸べた瞬間だけ
一瞬… 
「行かないで」と叫んでいることを
ストレートに訴える表情になりますね。
私にとっては…
明菜の数ある表情の中で、
かなり大好きな表情です。
そして、そのすぐ後に
すべてを悟ったかのような諦念をにじませて、
自らくるりと背を向けて暗転。
決して相手を責めない明菜…
深い慈愛を感じます。

「Siesta」=スペイン語で 昼休み、午後の休息の意味。
白日夢の まどろみの中で
この歌の主人公は…
「永遠なんて 無い事くらい 分かってるから」と つぶやき
寂寥感に満ちている。
人生なんて、時なんて愛なんて、
今なんて、全て刹那的な事。
儚いものなのだ、と。

2002年のライブ(DVD)は、
また 違った解釈で披露していて興味深かった。
古代のローマ人は、
一言も言葉を発せずに
歌とダンスで求愛をしたという。
そんな事を思い出させる
蝶のように舞い踊る明菜が美しい。
男性ダンサーとの息もピッタリ。
このライブの明菜ミュージカルにおいては…
ハイライトであったと思っています。
もっと もっと
明菜ファンに知って欲しい歌だと思っています。

この曲は…
明菜が
ラテンの曲調で
切ない感情を表現できることを
証明したのではないかと思う。
ラテンの曲調は明るいイメージが多い。
「Siesta〜恋のままで〜」は
サンバのリズムであり、
踊りだしたい雰囲気の中で
切なくも儚くも恋する女心が盛り込まれている。

明るい歌も切なくできる技。
明るいリズムに切ない思いをこめる声。
声と共ににじみ出る感情。

その一つ一つが彼女の技術なのである。
歌というものの中に彼女が秘めたメッセージとは?

風が吹いたわ あなたのかほり
その温度さえ感じられるほど
言葉にすれば 壊れてくような
曖昧な距離 確かめる気もない

不思議な恋の感覚、
恋を予感させる言葉を口にしただけなのに、
壊れてしまうような曖昧な関係。
明菜は
歌い方でその不思議な感情を見事に表現している。
切ない、儚い、苦しい…。その思いは歌う声で通じてしまう。

明けない夜が そこにないように
見えてくるSunrise 近づく終焉
足りないものは 何もないわ
ただ最後のダンス 刻み込みたいだけ

ピリオドを打とう、清算したい…
そういう思いのある言葉が多く盛り込まれたこのフレーズは、
恋にしろ、自分の思いにしろ、何かが終わるメッセージなのである。
恋の終わりは共に踊るダンス…。
それを心に刻み込みたいだけ。
それが思い出になるのなら、それはそれでいい。
それだけで自分が満たされているような気がしてしまう。
最後は2人だけでダンスをして、笑顔でサヨナラをしたいから…。
《そんな感情》がよく伝わってくる。

感情は《不思議な動き》をするものである。
明菜の歌を聴く時には…
明菜が《その動く感情》を
《歌の中で どのように表現しているのか?》について
最も感じ取りたいところであります。

Re: 「Siesta〜恋のままで〜」の曲は 不遇の扱いを受けている - 東 恭彦Mail (男性)

2022/10/14 (Fri) 10:20:21

❤️明菜の人間性・歌唱表現・歌唱姿❤️
 ~『LIAR』レビュー(『難破船』との比較)ETC~↓↓↓
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➊【明菜歌唱の人間性・歌唱表現論・歌唱の立ち姿からの感触ETC…】

明菜が歌唱するときの立ち姿が
かもし出す雰囲気の美しさ、
かもし出す品の良さに感動

明菜が喋ってる時の雰囲気と
明菜がマイク持って歌唱するときの急変ぶりが凄い。

年齢を重ねていろんな事を経験すると
歌に明菜の人間性が溢れ出る。
こんなにも心を込めて歌える人は
今や貴重な存在。

ウィスパーボイスと呼ばれる、囁くような声から、張りのあるシャウトまで
女の子のような可愛さから、大人の妖艶さまで
様々なアーティストの様々なジャンルの楽曲に、応える表現力
時に儚く、時には力強く魅せるその歌唱姿。

また、MCの時のひょうきんさや
シンガーとしてだけではなく、
演技者として、コント等にも
その才能を発揮していたのは、周知の事実。

パフォーマーとしても、抜きん出ているのは、
様々なコンサートでも証明されている
望みうるならば
演技者として、
何かしらの、お姿を再び見せていただけたなら…

歌う声を聴いていると とても癒される。
どんな歌を歌っても 「品がある」のが凄いと思う。
1曲1曲全力で歌い、その曲へ感情移入し
その歌のストーリーのなかに
私たちを連れて行ってくれる明菜。
だけれど、
だれよりも繊細で壊れやすい心の持ち主である明菜。

❷【『LIAR(作詞・白峰美津子/ 作曲・和泉一弥)』レビュー】
 1989年5月18日ザ・ベストテンTV放送分について
~感動の根源は 《魂が溢れ出す歌い方》にある~
▼『LIAR(作詞・白峰美津子 作曲・和泉一弥)』歌唱全歌詞↓
⁂《前奏》は かなり長めに演奏されます
①Platinaの月明かり
②こんな切なさを
③夜更けのせいだと思ってた
④一つつく嘘でまた
⑤一つ嘘をつく
⑥勝手な人など許せない

⑦Ah~霧のように
⑧行方も残さず
⑨貴方が消えてた

☆⑩ただ泣けばいいと思う女と
☆⑪貴方には見られたくないわ
☆⑫次の朝は一人目覚める
☆⑬愛は悪い夢ね~~

ここで《間奏》が 演奏されます
⑭退屈な画面から
⑮誰か叫んでる
⑯見知らぬ顔したActress
⑰窓の隅塗り替えた
⑱ビルが光るけど
⑲錆びてく心は変わらない

⑳Ah~ 自分よりも大事な誰かが
㉑居るなら教えて

☆㉒もう貴方だけに縛られないわ
☆㉓蒼ざめた孤独選んでも
☆㉔次の朝は一人目覚める
☆㉕それが自由なのね~~

ここで《間奏》が 演奏されます
☆㉖ただ泣けばいいと思う女と
☆㉗貴方には見られたくないわ
☆㉘次の朝は一人目覚める
☆㉙愛は悪い夢ね~~~
《終奏》 は 《前奏》よりも 少し短めに演奏されます

▼『LIAR(作詞・白峰美津子/ 作曲・和泉一弥)』レビュー
1989年5月18日ザ・ベストテンTV放送分では…
『LIAR 』の主旋律へ入る前に
⁂イントロ(前奏)として
冒頭から約18秒位まで…
これから後の
ドラマティックな展開を 予感させるように
観客の心を 一気に「つかむ」ように
《グリーグ作曲・『ピアノ協奏曲 イ短調 作品16第1楽章』》の
《ピアノソロ・冒頭メロディー》が
《情熱的なピアノの乱れ打ち》が
そのまま 哀愁を込めて…
かなり激しく 鳴り響きます!
まるで
これから始まる悲劇を
予感させるようなメロディーです!

冒頭から約18秒位まで…
《グリーグ作曲・ピアノソロ・冒頭メロディー》が
そのまま かなり激しく 鳴り響いたあとで…
『LIAR 』主旋律の演奏が始まり
《24歳頃の『明菜の歌唱』》が スタートします。
舞台を見渡せば…
ピアノの鍵盤のような階段に
《harp竪琴(たてごと)》を象徴するようなオブジェがあり
まるで 透明人間が演奏しているように…
手前の自動演奏のピアノの鍵盤が
かなり激しく 動いています。
この日の明菜は
《透かし模様のレースの『白い衣装』》です。
《前奏》で演奏される《哀愁あふれるメロディー》が
 かなり激しく鳴り響いた後なので…
ー①Platinaの月明かり
 ②こんな切なさを
 ③夜更けのせいだと思ってた
 ④一つつく嘘でまた
 ⑤一つ嘘をつく
 ⑥勝手な人など許せない~ー←この①~⑥のフレーズにも

ー⑦Ah~霧のように
 ⑧行方も残さず
 ⑨貴方が消えてたー←この⑦~⑨のフレーズにも

ー⑭退屈な画面から
 ⑮誰か叫んでる
 ⑯見知らぬ顔したActress
 ⑰窓の隅塗り替えた
 ⑱ビルが光るけど
 ⑲錆びてく心は変わらない←この⑭~⑲のフレーズにも

ー⑳Ah~ 自分よりも大事な誰かが
 ㉑居るなら教えて←この⑳~㉑のフレーズにも

去って行った《男の面影》に… 
切ない余韻を 感じながらも 
去って行った《男の面影》から
別れを目指すような予感が 
暗示されているけれど…
情感を込めて 
①~⑥のフレーズや⑦~⑨のフレーズや
⑭~⑲のフレーズや⑳~㉑のフレーズを
歌っているプロセスの中で
じんわりと盛り上がって来るような
《悲劇のドラマ性》があります。
①~⑥のフレーズや⑦~⑨のフレーズや
⑭~⑲のフレーズや⑳~㉑のフレーズについては
おさえながら 歌唱しているけれども…
おさえながら歌唱するプロセスの中に
《奥深く潜む辛い感情を 耐え忍んでいる感触》が 受け取れるので
そうであるからこそ…
《☆サビ箇所》=☆⑩ただ泣けばいいと思う女と
        ☆⑪貴方には見られたくないわ
        ☆⑫次の朝は一人目覚める
        ☆⑬愛は悪い夢ね」=☆⑩~☆⑬の歌唱や
《☆サビ箇所》=☆㉒もう貴方だけに縛られないわ
        ☆㉓蒼ざめた孤独選んでも
        ☆㉔次の朝は一人目覚める
        ☆㉕それが自由なのね~~=
        ↑☆㉒~☆㉕の歌唱や

《☆サビ箇所》=☆㉖ただ泣けばいいと思う女と
        ☆㉗貴方には見られたくないわ
        ☆㉘次の朝は一人目覚める
        ☆㉙愛は悪い夢ね~~~=
        ↑☆㉒~☆㉕の歌唱によって
        ∽『明菜の情念波動』∽が
        心の奥底に 沁み込んでくるのです!
 上述《☆サビ箇所》=☆⑩ただ泣けばいいと思う女と
           ☆⑪貴方には見られたくないわ
           ☆⑫次の朝は一人目覚める
           ☆⑬愛は悪い夢ね=のフレーズは…
  まるで 明菜本人が書いたかのような
  まるで この後の悲劇を予感させるようなフレーズ。

ちなみに
明菜の歌は…
歌詞が重要な役割を演じる曲が多い。
メロディーだけでも 充分に 聴けるけれど
歌詞の意味を考えながら聴くと
いっそう良さが浮き立つ。
『LIAR』は そんな曲の一つである。

「④一つつく嘘でまた⑤一つ嘘をつく」
「⑥勝手な人など許せない」
「⑦Ah~霧のように⑧行方も残さず⑨貴方が消えてた」
「⑩ただ泣けばいいと思う女と
 ⑪貴方には見られたくないわ」
「⑫次の朝は一人目覚める」「⑬愛は悪い夢ね~~」
↑さすがに 上述④~⑬等のフレーズは 
《女性作詞家の素晴らしさが出ている表現》であると…
 思います!
 男性の感覚では《表現出来ないフレーズ》であると…
 思います!

▼『LIAR』の《再追加改訂版・再レビュー》をする理由
~このレビューの末尾箇所に
 ネット上のレビューを記述したかったことや『LIAR』と『難破船』との比較を記述したかったこと
 &このレビューの冒頭箇所に
 明菜の人間性・歌唱表現・歌唱姿を記述したかったことなどがあるからです~

《TVの歌のセット》の舞台では
イントロのピアノに合わせて
鍵盤のランプが流れるように点灯する…と云うのがあって
これは一番好きなセットです。
ザ・ベストテン史上1、2を争うほどの
《白く美しい豪華なセット》。
あまりにも 美しいセットの中で…
「☆㉒もう貴方だけに縛られないわ
 ☆㉓蒼ざめた孤独選んでも
 ☆㉔次の朝は一人目覚める☆㉕それが自由なのね~~」
「☆㉖ただ泣けばいいと思う女と
 ☆㉗貴方には見られたくないわ
 ☆㉘次の朝は一人目覚める
 ☆㉙愛は悪い夢ね~~~」ーなど
《上述☆㉒~☆㉙の詞句を歌う明菜の歌唱》には…
《ストレートな情感》が あふれ出ています!
冒頭の《情熱的なピアノの乱れ打ち》にしても…
まるで
明菜が 髪を振り乱して
鍵盤を叩いている姿を 思い浮かべてしまうほど!
そうであるからこそ…
私にとっては
《この舞台で歌う『明菜の歌唱』》が
今でも 蘇って来たりして…
このレビューを 再び書き綴っています!
このレビューでは 
できるだけ新たな視点を取り入れながら
私なりに 《追加改訂版レビュー》を目指しましたが
それが充分に実現しているかどうかについては…
この拙いレビューを読み取っている方々に
判断して頂くしか ありません。

▼さて 1989年5月18日TV放送分の「LIAR」では
痛々しいほどに 言葉が生々しく届いてきます。
可憐で傷ついた女性のようで、目を奪われます。
明菜姫の可憐さ・切なさ・苦しそうに立っている姿が
際立っているように感じます。
そうであるからこそ
今となっては…この後の悲劇を予感させるようで…
1989年5月18日TV放送分の「LIAR」では
《☆サビ箇所》=☆⑩ただ泣けばいいと思う女と
        ☆⑪貴方には見られたくないわ
        ☆⑫次の朝は一人目覚める
        ☆⑬愛は悪い夢ね=
        ↑☆⑩~☆⑬と云うフレーズについては
まるで
明菜姫本人が 
書き綴った歌詞のように 感じてしまいますと…
既述した訳です!

初めて 1989年5月18日TV放送分の『LIAR』を
YouTubeで視聴したとき
私は60代であり
明菜姫を襲った 《この後の悲劇のこと》も
知らなかった。
…でも《1989年5月18日TV放送分の「LIAR」》については
今でも 強く印象に残っているのです。

明菜姫が その時々に歌う「LIAR」を視聴した後では…
もちろん その時々に歌う「LIAR」にも感動するけれども
そのあとで…上述のような
《「LIAR」のレビューそのままの感動》も
 蘇ってくるのです。

《この後の悲劇のこと》を知ったのは
私が65歳位のときだったかな?
いま私は78歳の老爺であり
…だから 《この後の悲劇のこと》は
今の私にとって
《遠い昔の・思い出したくない出来事》に 
 なっています。

▼この『LIAR』歌唱では…
 痛々しいほどに 
《言葉そのもの》が 生々しく届いて来る。
 明菜が 涙を我慢しながら歌うような声も
 《その痛々しい雰囲気》を 助長させている。
 「㉕それが自由なのね~~」なんて…言っても、
 強がっている自分こそが
 「LIAR(嘘つき)」だと…云うように…
 《そんな自嘲的心情》さえも 伝わってくる。
 きっと
 《当時の明菜自身の心情》に
 《共鳴し過ぎたこの曲》によって
 《明菜自身の『強い自意識』》は…
 初めて 昇華されていて
 明菜自身が 
 心の奥底の中で 
 耐え忍んでいる《切なく辛い感情》を 
 観客に向かって 表現することで
 《明菜自身の『切なく辛い感情』》も
 自然に…無意識のうちに…
 初めて 昇華されることになって 
 《切なく辛い感情》の呪縛から
 解放されたのかも…とさえ 感じてしまう。
 「①Platinaの月明かり」と云う出だしから、
 鮮やかに 情景が 浮かんで来ます。
 「④一つつく嘘でまた⑤一つ嘘をつく
  ⑥勝手な人など許せない」と云うフレーズは、
 《当時の明菜の心情》と共鳴して…
  目が…うるんで来ます。

▼サビ箇所の「☆⑩ただ泣けばいいと思う女と
     ☆⑪貴方には見られたくないわ」とは…裏腹に、
         泣いている明菜がいるようです。
         単純な失恋ソングではなく、
         未練・諦め・口惜しさなどが
         混在する気持ちについて… 
         見事に 歌唱表現を しています。
この「LIAR」は 
テレビでも 何回か 歌いましたが、
今から振り返れば…
顔の表情が 《切なく辛い感情》で…あふれていて
尋常でない雰囲気を 
感じ取っていました。
それでも この歌唱は 
圧倒的に 存在感があって
まさに 歌姫そのものでした。

▼~感動の根源は《魂が溢れ出す歌い方》にある~
《切なくて、哀しみに満ちた表情》でも
《こんなにも美しい夢幻世界》へと 向かわせる。
この歌は とても切なくて哀しいけれど
《詩情を持つ心》が あれば
《『詩的な味わい』を 感じ取れる心》が あれば
《切なくて、哀しみに満ちた表情》を 受け入れて
《こんなにも美しい夢幻世界》へと 向かわせる。
《魂が溢れ出す歌い方》の中に… 
《切なくて、哀しみに満ちた表情》が あって
《切なくて、哀しみに満ちた表情》の中にも
明菜の『まごころ』から
あふれ出す『魂の輝き』が あるので…
感動の根源は… 
《魂が溢れ出す歌い方》に あるのです! 
まさに
明菜は… 
歌う詩人 であり
歌う女優 である。

▼『LIAR(作詞・白峰美津子/ 作曲・和泉一弥)』
~明菜ファンのネット上レビュー集~
音がとても印象的な曲ですね。
ただならぬ予兆を感じさせるイントロのピアノの旋律。
明菜さんのボーカルの背後に張り付いて離れないスネアドラムのリズム。
不安な心を弄びせせら笑うかのような間奏のヴァイオリンの音色。
さしもの明菜さんの歌声も堪えきれずに壊れてしまいそう。
聴いたら切なくなるのがわかっているのに、また聴いてしまう名曲です。

イントロのピアノが不吉な呪文のように聴こえてしまう。

80年代後半、中森明菜は毎週のように歌番組に出演していた。
明菜が出ると、緊張した歌前トーク、歌唱の調子、歌唱後の表情などから、観ている方も緊張し、その時々の明菜の心境をくみ取ろうとした。
というか、明菜の感情に同調してしまったものだ。本人の真意はわかるはずなどないが、勝手にそのつもりになっていたものである。
応援するから同調してしまうのか、同調するから応援してしまうのかはわからない。
視聴者をそのように歌の世界に引き込んでしまうのは、明菜の凄さであろう。

明菜は、シンガーソングライターではないので、ほとんどの曲は自作ではないのだが、歌に想いを込めて、歌詞以上のものを伝えようとする。
もしかしたら、それは特定の人に向けてられているのかもしれないと思うことさえあった。
声だったり、表情だったり、振りだったり、衣装だったりー。
なので、まるで中森明菜が自分の心情を歌っているかのように聴こえてしまう。
この歌についても、そうなのかもしれないと思ってしまうから辛くていたたまれないのだ。

「Liar」は、明菜さん、、(こころが)泣いているように思えました。。なーんか、必死で感情を抑えて歌っているような。。(歌の上手いはずの明菜さんが。。)心に正直な女性だから。。(いろいろあるんだろーな。。きっと。。)んー、いくつになっても、女性の気持ちはわかりませんがー。

終盤の歌唱、普通は最後のサビ、一番盛り上げるものですが
「ただ泣けばいいと」は、ちょっと沈んだ感、
「思う女と」なんて語尾がまるで泣くのをこらえてるように
不安定。録りなおしでもおかしくない位。
「一人目覚める」まで来ると気を取り直したかのように
声を張って。
この不安定感がより一層、聴き手の切なさを駆り立てる。
計算ずくだったら恐ろしいけど、さすがにこの時は
明菜さんの心痛そのものだったのではないかな。

この曲は悲痛な心の叫びを思わせるピアノのイントロから惹きつけられますね
歌詞は、一人部屋の中で淡々と目に映る情景をどこか上の空で見つめる女性の視点で始まり、

>ただ泣けばいいと 思う女と 貴方には見られたくないわ

このサビから、私はこの歌詞の主人公の命がけの恋を感じます
ただ泣いて終わりじゃない 
涙を流すだけではこの恋心は消す事など出来ない なんなら私のすべてなんだと、と

>もうあなただけに 縛られないわ 蒼ざめた孤独選んでも
>次の朝は 一人目覚める それが自由 なのね

辛い恋に縛られて苦しむ事と、孤独になる事。この主人公は孤独を選んだが、ここまで恋に生きた女性の事。生き方が分からなくなってしまうのではないか、と
いきなり一人になって、自由になっても 生きる目的の大部分を失ったまま放り出されてしまうようなもの
彼女にとってのこの自由は、本当の意味での自由ではなく「蒼ざめた孤独」なんですよね

>愛は 悪い夢ね
夢だったと思う程あっけなく、突然終わってしまった虚しさ、やるせなさ
あれだけ自分の全てだと思っていた恋が跡形もなく消えてしまい、自嘲しているかのような

明菜の歌声も情感が乗っていて、全体的に色気がありますね 心象を淡々と歌い、サビで一気に想いを爆発させる感じが好きです
歌詞、メロディー、歌共に恋に生きた女性を描いた名曲ですね

あと、明菜ファンのレビューを読んでLIAR=相手の事だけではなく、主人公自身の強がりも含めているんだ という評にすごく納得しました 
もし機会があれば今の明菜ならこの歌をどう歌うか、すごく楽しみです!


中低音域の中で細かな音階の上げ下げと長短と強弱のつけ方、メリハリの利いたメロディに研ぎ澄まされた言葉の一つ一つが紡がれていく… 決して難曲ではなくても、歌えば何人たりとも同じ境地に立つことができない。そこがまさに彼女が “孤高” たる所以なのだろう。

彼女の歌手人生において、図らずも大きな節目となったこの楽曲のパフォーマンスについて「思い詰めたように見える」「悲しげで痛々しい」といった言葉が、度々聞かれることには違和感を覚える。
なぜなら当時の彼女は まさに絶頂期を迎えようかというプロの表現者であり、
おそらく彼女がそれまで研鑽の末に獲得した実力をもってすれば、個人的な感情など胸の奥底にしまい込みんで、別の人格を憑依させることぐらい事も無げにやってのけるはずだからである。
描いたのは悲恋だが、どん底ではない
歌詞を深読みするというならば
「LIAR」は言うまでもなく悲恋を描いた楽曲である。
嘘を重ねて不貞を働く男を吹っ切ろうとする女性目線で描かれており、
状況を言えば“どん底” というよりは、ヒロインのメンタルはまさに立ち直る寸前にある。

作詞を担った白峰美津子は “アニソン” 等を多く手掛けている作家であり、
どちらかといえば明るい作風が目立つ。
彼女の起用理由を知る由はないが、ラインナップを見ると、実はJ-POPジャンルの作品においては、悲恋を扱ったものが多いことに気付く。

メンタルが “どん底” というなら、
むしろ「LIAR」の2年前にリリースされた「難破船」こそ相応しい。
シャンソンの影響が色濃い加藤登紀子の作品だけに、その世界観は重苦しいもの悲しさに満ちている。
これを明菜に歌うことを勧め“悲恋歌の女王”に仕立て上げた慧眼には恐れ入る。

もう何年もの間、メディアから姿を消し、その動静が全く伝わってこないというのに、これほど表舞台への復帰を切望されるアーティストが他にいるだろうか。
それは彼女が、我が身を削ってまで望んだかも知れない偉大な存在に自ずと近づいているようでもある。

今彼女に一言伝えられるなら、もうこれ以上苦しい思いまでして、無理に表舞台に戻ることはない… と言ってあげたい。
僕らの手元には既に彼女が残してくれた多くの作品があるからだ。その中でも「LIAR」は彼女の全盛期を締めくくり、彼女の功績にいっそうの輝きをもたらしてくれるような一曲だったと思う。

現実の明菜は『LIAR』の中の強く耐える女性ではなく、文字どおり脆弱(ぜいじゃく)な『難破船』だった。
明菜は『LIAR』の世界の強く耐える女性になろうとしたけれども
明菜の心は脆弱(ぜいじゃく)な『難破船』の中で苦しみ続けているのでしょうか?

▼難破船の背景&シンガーとして向き合った多彩な作家陣の楽曲と、探り続けた表現の可能性
加藤登紀子が「難破船」を中森明菜に提供することになったいきさつについては、すでに本人も語っている。22歳の誕生日を祝う言葉に対して、中森明菜が屈折した反応をするのを加藤登紀子がテレビで見た。その姿に共感した加藤は、仕事で一緒になった時に「よければ歌ってみませんか」と、「難破船」のカセットテープを明菜に渡した。その時の中森明菜に、加藤登紀子はこの曲をつくった時の自分に通じるなにかを感じたのだろう。

加藤登紀子の申し出に対するオフィシャルな返事は無かったが、地方の小さな町で行われた加藤の次のコンサートに中森明菜からの花が届いたという。そして1987年9月に、中森明菜の「難破船」が発売された。加藤登紀子はしばらくの間、この曲を自分が歌わないことで中森明菜をバックアップする姿勢を示した。

「難破船」が中森明菜にとって大きなエポックとなった作品であることは間違いないだろう。1982年のデビュー曲「スローモーション」以降、彼女は年間3~4枚のペースでシングルをリリースしている。それは、テレビの歌番組を主戦場にヒット曲レースを行っていた当時の歌謡界の人気歌手としては珍しいことではなかった。

けれど、やはり3~4か月で次々と新曲を出していかなければならないというのは、歌手本人だけでなく制作スタッフにとっても大きな負荷だったし、そこでどのように新鮮な “個性” や “魅力” を打ち出していくのかが、各陣営の腕の見せ所でもあった。とくに、タレントイメージが大きく人気を左右したアイドル歌手の世界では、新曲をどう展開していくかが大きなポイントだった。

シンガーとして向き合った多彩な作家陣の楽曲と、探り続けた表現の可能性…
デビュー当初から中森明菜は、いわゆる女性アイドル歌手的な華やかさやかわいらしさよりも、どこか陰のある不良少女的存在感を打ち出していた。それは彼女の音域や歌唱スタイルを生かしながら、ライバルとされていた歌手たちとの差別化を図る意図の現れだったし、楽曲にもその方向性にそって作られるものが多かった。
そうした方向性はありつつも中森明菜のスタッフは、意識的に作家を固定せずにさまざまな作風の作家を起用しながら、彼女ならではの表現の可能性を探ろうとしているかのようだった。実際に楽曲を提供する作家陣も多彩で、大澤誉志幸「1/2の神話」、細野晴臣「禁区」、玉置浩二「サザン・ウインド」、高中正義「十戒」など、いわゆる歌謡曲シーンの作家とは一味違う顔ぶれも少なくなかった。
こうした多彩な作家陣による楽曲と、シンガーとして中森明菜がどう向き合っていったのかを見ていくのも非常に興味深い。けれど一方では、けっして器用に曲をこなしていったり、力技で自分のキャラクターに曲を引き寄せるのではなく、その曲の世界に自分を入れ込もうとしながら歌っているかのように見えた彼女には、次々と “新曲” を消費させていく形で曲と向き合わなければならないのは、なかなか辛いことなのかもしれないとも感じられた。もちろん、そんな風に感じてしまったのには、彼女の歌に漂っていた暗さのイメージも影響していたのだと思うけれど。
そのことを特に強く感じたのが「飾りじゃないのよ涙は」(1984年)を聴いた時だった。本当の個性をもったシンガーソングライターの曲の多くがそうであるように、井上陽水の曲も、“井上陽水が歌ってこそ伝わる” というツボがあって、他の歌手には歌いにくいというか、曲の神髄を伝えにくい側面がある。だから、これはかなりの冒険だったはずだ。けれど、中森明菜は見事にこの難曲を自分の歌として表現し切った。とくに、今でも “伝説” となっている、井上陽水、玉置浩二と共演した『夜のヒットスタジオ』はリアルタイムで観たけれど、まさに圧巻だった。失礼な言い方になるけれど「ああ、中森明菜が本気を出した」と感じたのを覚えている。
怖さを感じる? 中森明菜が歌う「難破船」の世界観…
中森明菜が、曲の世界と自分をシンクロさせることで、シンガーソングライターの表現にひけをとらないリアリティある表現ができる、いわば “反応力” に優れた歌手であることは「飾りじゃないのよ涙は」でわかっていた。だから、彼女が「難破船」を歌った時にも、その表現力に対してはなんの疑いも無かった。それよりも、この曲の世界を、彼女がどう自分とシンクロさせたのか、この曲と同勝負したのかが、聴きどころなのだと思った。
その意味で、これは傑作であると同時に、ちょっと危険な歌なんじゃないかという気もする。なぜなら、中森明菜はこの曲が秘めている “絶望感” に尋常じゃない深さで入り込んでいると感じられるからだ。
「飾りじゃないのよ涙は」も失恋の歌だけれど、その歌には、悲しみに打ち勝とうとする強い覚悟が感じられた。だから聴いていてもどこか爽快感があった。けれど、「難破船」を聴いていると、その悲しみの深さにひたすら圧倒されてしまう。それだけでなく、その悲しみの世界から、こっちも抜け出せなくなりそうな怖さすら感じるのだ。
加藤登紀子が歌う「難破船」にはそこまでの怖さは感じないのに中森明菜の歌により怖さを感じてしまうのは、加藤登紀子が、かつての失恋という、すでに自分の中ではけりをつけているテーマで世界を構築しているのに対して、中森明菜が「難破船」の世界観を自分のリアリティに置き換えて表現し切っているからなのじゃないだろうか。
もちろん、それは中森明菜という歌手の力量の証明でもある。「難破船」の中森明菜は、彼女が楽曲の本質的な力を引き出すことができる表現者であることを示している。
けれどもしかしたらこの曲は、彼女が流行歌の歌手としての一線を越えようとしていることを暗示する曲でもあったのかもしれないとも思うのだ。

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